不倫と言う恋愛の形は、
男と女にとって
心理的に盛り上りやすいようだ。
残念ながら経験は無いため、
実体験としては言えないが、
少なくとも、 知り合いの何人かの
不心得者によれば、そうらしい。
しかし、不倫と言われるような関係になった男女の、
その置かれた状況を考えてみれば、
燃える理由もわからないでもない。
一つは、
自分の嫁や亭主にバレないかというスリルである。
このスリルは、本人が小心者であればあるほど強いはずで、
これが多大なる興奮をもたらすであろうことは
容易に想像できる。
もう一つは罪悪感である。
この罪悪感の心理も、
本人がもともとモラリストで
常識人であればあるほど強いはずで、
これも前のスリルに輪をかけて
興奮をもたらす理由となることは
否定できない。
不倫は一種の心理的な勘違いである可能性が高い
不倫をすると男心も女心もときめいて、
相手の異性がついつい素敵に輝いて見えてしまう。
しかし、不倫で感じる相手の魅力には
落とし穴があるような気がしてならない。
というのも、そうしたス
不倫相手が実際のその人の魅力よりも格好いい、
美人、可愛いくみえてしまう可能性が
あるからである。
これは相手が別段モテる男、
モテる女でなくても
そう見えて 感じてしまうのである。
これは「情動二因論」と同じで、
世間をはばかることによって生じる
胸のドキドキを
相手が素敵なせいと勘違いすることによる。
※「情動の2要因説(シャクター・シンガー説)」
この説の例としては「吊り橋効果」が分かりやすい。
吊り橋の上で告白された時、
吊り橋の上にいるから生じる生理的なドキドキを、
相手のことを好きなドキドキと錯覚してしまうという例だが、
このことに現れているように、
「意識」というのは、
今自分の身体に起きていることに
「解釈」を与えるというのが
大きな役割の一つであるのは間違いないように思える。
人は、全てが『思考』⇒『行動』という順番になっているわけではなく、
時に『行動』を裏付けるために『思考』が後付けで働くこともあると思うのだ。
「吊り橋効果」しかり、
その他にも「汗が出てきたから、自分は緊張している」
「なぜか涙が出てきたから、自分はそれほどまでに感動している」とか、
自分の身体に起こっていることを整理して解釈するための意識の働きだ。
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」という有名な一節もある
このスリルと罪悪感が
「吊り橋効果」と同じように「生理的喚起」を高め、
性的興奮をラベリングしやすい状態が
生じているようである。
いわば、禁断の恋というシチュエーションに
お互いの男女が酔っている 状態と言えばよいだろう。
この状態では、
正常で冷静な判断が できないのも頷ける。
逆に言えば、不倫の関係というのは、
お互いが配偶者への嘘のつき方や
世間の目のごまかし方を 覚えると、
一気に冷めてきてしまうことが多い。
それも当然で、
不倫が日常的な行為になってしまっては、
もはや不倫特有のスリルや
罪悪感などの刺激のあるものも、
耐性ができて慣れてしまい、
物足りなくなってくる。
そうなると、冷静になって我に返った男女は、
お互いのアラが見えてくるというのが世のならいだ。
こう考えてくると、不倫というのは、
不心得者の男女が 勝手に男心と女心の中に幻想を抱き、
その妄想が 膨れ上がって
お互いに戯れているだけに過ぎないようにも思える。
もし、そんな一時の感情に流されて、
一生の家庭を崩壊させてしまうことが あるとすれば、
これは後々非常に後悔することになるだろう。
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